pLatex関係メモ

     ・pLatexのDownload方法
    Step1  Windows上に適当なTmpフォルダ(例えばD:\Textmp)を作成しpLatexのファイルを
         ftp://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/pub/TeX/win32/
         or
         http://w32tex.org/index-ja.html
         からダウンロードする.

         ダウンロードするファイルは
         W32Texホームページ(http://w32tex.org/index-ja.html)
         の最小インストールファイルと標準インストールファイル

    Step2 ダウンロードしたフォルダの中の「texinst***.zip」というファイルを
         インストール先(例えばD:\Tex)に展開する.
         インストールするフォルダはフォルダ名として全角文字を用いたりスペースを
         用いているものは避けたほうが無難.

    Step3 コマンドプロンプトを立ち上げ
         cd D:\Tex(インストール先のフォルダ)
         texinst*** D:\Textmp(ダウンロードしたフォルダ)
         と入力してTexをインストールする.

    Step4 GhostScriptをインストールする.
         ftp://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/pub/TeX/win32-gs/
         から最新版・完全版(一番番号が大きく,〜fullとついているもの.)
         をダウンロードする.全部ダウンロードする必要はない.
         ダウンロードしたら展開し,その中にあるsetupgs.exeを実行すればインストールできる.
         インストール先はTexのインストール先とは分けておく.(例えばD:\GS\GS850).

    Step5 pathを設定する.
         Window2000,XPならば,システムのプロパティ(コントロールパネルや,マイコンピューターを逆クリック)
         の環境変数の設定から変えることができる.
         環境変数PATHに「D:\Tex\bin;D:\GS\GS850\bin;」を追加する.

         Windows7では,[スタート](→[設定])→[コントロールパネル]→[システム]→[詳細]→[環境変数]

         ユーザ環境変数にて

         変数名 Path
         変数値 D:\GS\GS850\bin

         を新規に追加.

         この設定が終わり,上記のTeXのインストールも終わっているようならコンピュータを再起動する.

    Step6 dviout for windowsをインストールする.
         http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se046164.html
         インストール先はTexやGhostScriptとは異なるフォルダにする.(例えばD:\dviout)

        インストールしたファイルをダブルクリックして起動させ
        “Font path is not set. Install fundamental parameters?”
         と聞いてきたら,[はい(Y)] のボタンをクリック.

         標準のプリンタの名前が表示され,フォント解像度(dpi値)や紙のサイズを聞いてくる.
         先ずは解像度は標準の300dpiにしておく.紙のサイズも標準の A4,縦置き (Portrait) のままでよい.
         [Next] ボタンをクリックする.

         次に,フォントのある場所を聞いてくる.[Guess] ボタンをクリック,[Next] ボタンをクリック.
         [gen] ボタンをクリックし,“Automatic search?” と聞いてきたら[はい(Y)]をクリック.
         さらに,[gsx] ボタンをクリックし,“Automatic search?” と聞いてきたら [はい(Y)] をクリック.
         [Finish] ボタンを押すと下の方に簡単な補足説明が出ますので,右下の [Close] ボタンをクリックして閉じる.

         ※インストール後,dvioutからPDF印刷できない場合は,dvioutのpathを見直す.
          Dvioutを起動し
          [Option] -> [Setup Parameters] -> タブ[Graphic] -> [gsx:] 部分に
          gswin32c.exeをPathごと記述する.(ex D:\GS\GS850\bin\gswin32c.exe)

    Step7 TexEditorのインストールする.
         インストール先はTexやGhostScript,dvioutとは異なるフォルダにする.(例えばD:\TexEditor)

    Step8 TexEditorのSetUpを行う.
         「ツール→設定」から...のボタンから選択してpLaTeXの位置,dvioutの位置を設定する.
          pLatexの位置    D:\Tex\bin\platex.exe
          dvioutの位置     D:\dviout\dviout.exe
          外部コマンドの位置 D:\TexEditor\Tex2pdf.bat
          コンパイルするファイルの位置は通常空欄で問題ない.

    Step7' TexEditorの代わりにWinShellをインストールする場合.(未完)
        Winshellをダウンロードし,インストーラをダブルクリックして起動し,インストール.

     ・空白行を挿入する方法
     全角スペース後\par
     もしくは全角スペース後\\[1.0cm]や\\[1.0mm]などで空白行の高さを記述.

     \vspace{1em}
     とすると大文字M 1文字分の空白の行を挿入.

     ・空白を行内に挿入する方法.
     \hspace{}を用いる.{}の中にcmなどの単位で空白の幅を記述.
    emは大文字のMの幅,\hspace{2em}とすると大文字M 2文字分の空白の幅を挿入.

     もしくは「\ (半角空白)」を用いる.

     ・数式の等号揃え
      等号を&と&で囲む.行替は\\を行の末尾につける.
      \nonumberで数式番号の省略が可能.

     ・数式の等号揃えの中で等号のない記述位置の左右調整
     &(半角スペース)&と記述するとその位置が等号揃えの位置と一致するので
     その左右に全角スペース,もしくは\hspace{}を用いて位置を調整する.

     ・数式を行列の中で分数等を用いてサイズが小さくなってしまうとき,強制的にもとの大きさに戻す方法.
      { \displaystyle (数式)}

     ・数式記号などのメモ.
      数式記号などの例は ここ を参照すること.

     ・数式記号の注意点
      ひとつの行で \left( と \right) が対になっていないとコンパイルエラー生じる.
      すなわち,\left( と \right) の間で\\を用いて改行しようとするとコンパイラエラー生じる.
      また \left( と \right) の間に & &がはいってもコンパイルエラー生じる.
      これを避けるためにはダミーとして \left. もしくは \right. を記述する.
      もしくは

       \left( \begin{array}{l}
          a\\
          +b\\
          +c
          \end{array} \right)

      のように行列を利用する.

     ・複数の行で記述される数式の数式番号を割り当てない方法
      (数式)\nonumber \\

     ・カラーの文字を用いる方法
      例えば青色文字を表示する場合,先ず,\begin{}の前に

      \usepackage{color}

      を定義し,その後

      \definecolor{blue}{cmyk}{1,1,0,0}
      \def\blue{\color{blue}}

      を定義した後で

      \begin{document}の中で

      {\blue \gt 青色文字}

      のように記述すると上記の青色文字の部分が青色で表示される.

     ・文書の様式の指定
      \documentclass[a4j,12pt]{***}
      のようにして指定する.
      ***はjarticle,jreport,jbookの3種類あり,
      章が不要で,節以下が必要なときはjarticle
      章が必要な場合はjreportかjbookを用いる.
      jbookは奇数ページと偶数ページのデザインが少し異なるらしい.

     ・セクション番号をとばす方法
      通常
      \section{Abstruct}
      と記述するのに対して
      \section*{Abstruct}
      のようにして指定する.

     ・強制改頁
      \pagebreak

     ・複数の列にまたがる列を結合して1列とする方法
      \multicolumn{またがる列数}{列の配置指定}{結合した列の記述内容}

     ・数式をpLatex記号のまま表示する方法.
      \verb| platexの記述 |
      のように記述すれば,数式をpLatex記号のまま表示することができる.


     ・Tex Editor関連

     ・図の参照等が文字化けしたとき,目次が表示されないとき.
      dviファイルを1度閉じて,再度F9でdviファイルを作りなおすと治る.

     ・OpenOfficeで作成したデルタが文字化けしない方法.
      OpenOfficeで記述するときに,先ずDを記述し,その後フォントの種類をSymbolに変更する.
      他のギリシャ文字も同様.

     ・OpenOfficeで作成した図の中の全角文字が細長くなる現象の対策.
      OpenOfficeの図形描画部分で全角文字を記述した後
      全角文字をクリックして選択し,[編集]-[コピー]のあと
      [編集]-[形式を選択して貼付け]でビットマップ形式で貼付ける.
      そうすると全角文字ではなく画像として扱われるのでTexに貼付け後に
      全角文字が細長くなる現象はなくなる.

     ・dviファイルをdvioutを起動せずにPDF化する方法
      例えばabc.dviをPDF化したい場合,abc.dviファイルの保管してあるディレクトリで
       dvipdfm abc
      もしくは
       dvipdfmx abc
      と記述したバッチファイルを実行すればよい.

     ・Octave(GNUPLOT)のグラフ出力結果をOpenOfficeのDrawを用いてTex文書に挿入する方法.
      Octave(GNUPLOT)のグラフ出力結果にて画面左上をクリックして
      Option→Copy to Clipboardを選択後,OpenOfficeのDrawを起動して貼付け.
      あとはOpenOfficeのDrawで作成した図形をTexに図として挿入するのと同様に
      メニューバーから「ファイル」→「エクスポート」としてファイル書式で
      EPS形式で保存する.
      Octaveでグラフ出力を直接EPS出力する方法で線が写らない問題が発生した場合に
      この方法を用いて回避できたことがあった.

     ・Texから作成したPDFファイルが日本語版以外のWindowsで開くと文字化けした場合の対策.
      日本語フォントがPDFに埋め込まれていない場合,日本語版以外のWindowsで開くと
      文字化けする.PDFに日本語フォントを埋め込む方法は
      texmf\fonts\map\dvipdfm\baseのフォルダにあるcid-x.mapというファイルを
      テキストエディタで開き

      rml H Ryumin-Light
      gbm H GothicBBB-Medium
      rmlv V Ryumin-Light
      gbmv V GothicBBB-Medium

      という記述を

      rml H msmincho
      gbm H msgothic
      rmlv V msmincho
      gbmv V msgothic

      と変更する.さらにdvioutにてpdf化するときにdvipdfm(x)をチェックすれば
      MS 明朝とMS ゴシックを埋め込むことができる.


 
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